2007年09月15日

MEGADETH [United Abominations]

B000OCXFCOUnited Abominations
Megadeth
Roadrunner 2007-05-15

by G-Tools


MEGADETHの前作[System Has Failed]は復活MEGADETHのアルバムとしてとてもいいアルバムでした。しかしデイヴ・ムステインが認める通りMEGADETHの活動停止後ソロアルバムの為に書いたアイデアや楽曲が多かった事、ムステイン以外セッション・ミュージシャンだった事(MEGADETHファミリーの一人、クリス・ポーランドがゲスト参加)が影響したのか、活動停止前の迷走期2作[Risk][The World Needs A Hero]に入ってもおかしくないような曲調もありましたが、曲そのものの出来は[Risk]とは比べものにならないくらい高く、私の印象では[Criptic Writings]と80年代のMEGADETHの要素を足したような印象でした。
新しいMEGADETHが予想以上にうまくいっていると公言していたムステインは今のバンドによる作品を形にするべく、明らかに[System Has Failed]よりよ良いアルバムが出来るとやる気を見せていたように思います。そうして出来上がった本作はムステインの自信に満ちた不敵な笑みが浮かんでくるようなClassic MEGADETHと、どんどん上達する歌唱を生かしたメロディーラインが絶妙な仕上がりとなりました。[System Has Failed]に比べれば明らかにヘヴィでムステインのヴォーカルも80年代の彼にあったトゲが(歌詞も含めて)復活しているように思います。MEGADETHの楽曲に不可欠だといえるキレが戻ったことも本作を際だたせている要因でしょう。パーソナリティーの強烈さでは、ニック・メンツァやマーティー・フリードマンがいた時代に及びませんが、ドローヴァー兄弟と元WHITE LIONのジェイムズ・ロメンゾを加えた現在の布陣はMEGADETHの音楽を体現し、ムステインが気持ちよく活動する上でとても良い関係を築いている事が音からも伝わってきます。

最初のシングルにまで登り詰めた(8)A Tout Le Monde (Set Me Free)は[YOUTHANASIA]収録のファンにはお馴染みの曲ですが、LACUNA COILのクリスティーナ・スカビアとのデュエットが実現した今回のヴァージョンは以前に馴染んだものよりも良い出来であるという事は特筆に値するでしょう。私はこういうケースでオリジナルを上回るヴァージョンというのはなかなか経験したことがないので(WHITESNAKEのCrying in the RainとHere I Go Againくらいだ)、リメイクは大成功だと思います。他にも新たなアンセムの誕生と言える(2)Washington Is Next!ムステインとグレンのギターの掛け合いで二人の個性が浮き上がる(7)Play For Blood、[So Far So Good...So What]や[Rust In Peace]に入っていてもおかしくない(1)Sleepwalkerなど我々が好きだと思うMEGADETHサウンドが詰まっています。新機軸はないけれどこのジャンルのオリジネイターの一角としていまだ衰えない威厳を取り戻した充実作と言えるでしょう。

スカビア嬢とのデュエットPVが見られます。
posted by replicant at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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