2007年08月29日

DARK TRANQUILLITY [Fiction]

B000OLG5DQFiction
Dark Tranquillity
Century Media 2007-04-23

by G-Tools


メロディック・デスメタルはメタル・ミュージックの中心ではないが昨今のメタルがメタルらしさを取り戻す上で大きな推進力となったといえます。その中心的な役割を果たしたのがIN FLAMESやARCH ENEMYといったバンドで、その陰に隠れながらも現在のメタルシーンに大きく貢献したDARK TRANQUILLITYの通算8枚目のアルバムです。今もっとも脂ののりきったバンドの作品だけにそのクオリティーは高く個々の楽曲の水準も総じて高くブレを感じさせません。サウンドもさらに向上し主役となる楽器(ヴォーカル含む)にスポットを当てるミキシングがさらにメロディーを強調する印象を強めています。前作を気に入った方なら必ず本作も気に入る事は間違いないでしょう。
前にも述べたかもしれませんが、私はミカエル・スタンネというヴォーカリストの持つ個性・カリスマ性を気に入っており、今回もかれから放たれる孤高の叫びと充実のギターワークに支えられた楽曲が満載の内容となっています。楽曲の求心力をサウンド面から今回さらに大きく貢献しているのがマーティン・ブランドストローム(Key)のキーボードです。SOiLWORKやSCAR SYMMETRY等今では多くのバンドがデスメタルにキーボードサウンドを取り入れていますが、サウンドの隙間を埋めるだけになっていて何らメロディーやアレンジ面で貢献することが出来ない“その他大勢”と違うのはセンスの良さとメロディーメイカーとしての才能が深化した結果と言えるのではないでしょうか。いじり過ぎず簡単にやることで轟音の中でも耳を惹きつけながら、ヴォーカルでやってしまったらメロウになりすぎてしまうであろう印象的なメロディーをドライなサウンドで代弁しています。
DARK TRANQUILLITYにはこれまで、とてもヘヴィなアルバム、メロウなアルバムなど、それぞれの時代に異なる印象を与え一時期多くのファンが離れた時期がありましたが、[Damage Done][Character]では自らの立ち位置を明確にしてアグレッションを取り戻し、そして本作[Fiction]では今までの彼らの集大成とも言える多様性に富んだ内容をファンに拒否反応を与える事なく自然にやってしまう術に長けたバンドへと成長したと感じました。久々のクリーンヴォイスを使った(8)Misery's Crownや女性ヴォーカルを導入した(10)The Mundane And The Magicなどが本作の中に上手く溶け込み、本作の重要な曲になっているのが何より成熟の証と言えるのではないでしょうか。

(3)Terminus (Where Death Is Most Alive)(9)Foucus Shiftが聴けます。

posted by replicant at 20:56| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。