2007年06月27日

THE USED [Lies For The Liars]

B000O76P9Oライズ・フォー・ライアーズ
ザ・ユーズド
ワーナーミュージック・ジャパン 2007-05-23

by G-Tools


前作に伴う活動後、THE USEDはドラマーの交代を経験しバンド内の空気を一新し、これからのバンドの方向性についても色々と悩んだ事でしょう。“スクリーモ”バブルはすでに崩壊しつつあるからです。しかしトレンドの盛衰によって消えてしまうバンドでないことはこのアルバムが証明したといって良いでしょう。もともとこのシーンのバンドの中でも楽曲クオリティー、ライブパフォーマンス、シンガーの歌唱力とカリスマ性といった点で多くのバンドの上に立つ彼らなのでいったんバンドのクリエイティビティーに火が付けば外野の我々が心配する必要なんてなかったのでしょう。
本作に伴うインタヴューを見ると今までの繰り返しはしたくなかった・・・などの発言が目立ちますが、私が思うにTHE USEDの楽曲として新機軸と感じることはありませんでした。どの曲もとてもTHE USEDらしいサウンドとメロディーに満ちていてとても良いアルバムだというのが率直な感想です。バートのスクリームの量が前作にも増して少なくなっていてほんの味付け程度にしか出てこない事に物足りないと思うファンもいるかもしれませんが、そんなことは多くの人にとってはどうでもいいことでしょう。
私には前作[In Love and Death]は幾分内省的すぎると今でも思っていますが、本作に収録された楽曲の多くはダイナミズム、発散されるエネルギー、メロディーの親しみやすさの点でTHE USEDをより多くのリスナーにアピールする出来になっていると思います。
そして本作に(8)Wake The Deadのような曲を発見出来たことを素直に喜びたいと思います。1stアルバムで我々の度肝を抜いたあの激と美の振り幅の激しい楽曲が最高の形で収まっており、ライブ感、グルーヴ感を増した前半部から一変して中間部の美しく瑞々しいパートを挟んでの激しいブレイクパートまでのアレンジはTHE USEDが自分たちを失うことなく成長してきた証しと言えるのではないでしょうか。他にもシアトリカルでダイナミズム溢れる(3)The Bird And The Wormや彼らのポップセンスを濃縮させた(7)With Me Tonight、ファーストアルバム収録の名曲On My Ownに肉薄する美しいバラード(11)Smother Meなど聴き所が多く、毎日聴いていると日替わりで色々な楽曲を好きになるアルバムです。

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posted by replicant at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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