![]() | Rise The Answer Alberts 2006-06-26 by G-Tools |
この北アイルランド出身のTHE ANSWERを聴いてTHIN LIZZYやLED ZEPPELINに辿り着く若いロックファンはおそらく沢山いるでしょう。コーマック・ニーソンから放たれるエネルギーはブリティッシュ・ロックの正統な継承者であると高らかに謳い、アルバムは一度聴いただけで流行色で彩られた他のバンド達を矮小化させてしまう(困った事に自分が大好きなバンドまでもが遠くかすんでしまう)、THE ANSWERのロックはそんな気高いブリティッシュ気質に満ちあふれています。まるで70年代から抜け出してきたようなルックスとサウンドはLED ZEPPELIN、FREE、WHITESNAKE等のバンド達の血統証付きであると主張しているような感じです。スタイルの継承のみならず、曲のクオリティーも非常に高く、ブルージーでパワフル、そしてニーソンの歌の魅力を最大限に引き出す“古き良きロック”を体現する楽曲群は現代のバンドであることを忘れてしまいます。英国を中心にすでに有望な若手バンドとしてかなりの評価を受けているらしいのですが、欧米に比べてこういう種類のロックが受け入れられる土壌が比較的小さい日本でどのように受け入れられるのか、ロックシーンを盛り上げる存在になるのか、また上に挙げた先人達やBLACK CROWSあたりを思い浮かべられる世代はともかく、こういうサウンドに初めて触れる10代のリスナーは彼らのようなサウンドをどのように受け止めるのか非常に興味深いところです。
ロックシーン全体を見廻してもヴォーカリストの才能は70年代、80年代に比べて枯渇していると言えます。だから余計に彼の歌唱のような情熱と技術を併せ持ち、それらを同居させる術を心得た素晴らしい才能には畏敬の念すら抱いてしまいます。
昔々、私にとってGUNS N' ROSESの1st[Appetite For Destruction]は理解するのに時間がかかったアルバムでした。雑誌では軒並みべた褒め、ビデオもヘヴィーローテーション、しかしまだ子供だった私が聴いた印象はそれほど即効性のあるものではありませんでした。それが聴いているうちに今まで弛緩していた感性がゆっくりと溶解してとんでもない傑作であることに改めて気付き、今思えば価値観すら変えてしまった私の中でも数少ないアルバムとして聴き続けています。
THE ANSWERをGUNS N' ROSESと並べるつもりは全くありませんが、ニーソンの歌唱は今ロックを聴く若いファンに温故知新の旅に出る扉を開けさせるきっかけを作る事の出来るバンドであると言えるでしょう。素晴らしい!!
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今や中南米はロック系ライヴの盛り上がりがとてつもない事で有名ですからね。アーティストの背中を押すあの大合唱は日本のライヴ会場では真似出来ませね。