| オーロラ・コンサルジェンス アングラ ビクターエンタテインメント 2006-10-25 by G-Tools |
彼らにとっての現時点での金字塔とも言うべき前作[Temple Of Shadows]は、彼らがもはやメロディック・スピードメタルの枠に収まりきらない才能を証明し、ANGRA流のプログレッシブ・メタルを提示し誰もが到達出来なかったDREAM THEATERの領域に足を踏み入れた傑作となり、当時世界的ベストセラーとなっていたダン・ブラウン著[ダ・ヴィンチ・コード]のセンセーションとの相乗効果もあり大きな成功を収めました。
膨大な情報量で満たされ、その全てが重要なピースと言えた前作と比べると、本作の製作過程には(BURRN!誌のインタヴューを読む限り)ANGRAファンからするとネガティブに捕らえがちな事実が幾つかあります。
(1)急なアルバム製作によって十分な楽曲が揃わなかったこと。
(2)(1)によって作曲の要であるラファエルの曲がとても少ないこと。(ラファエルは前作に対するプレッシャーからなかなか曲が出来なかったとも告白している)
(3)前作製作時からのエドゥ(Vo)の声帯の状態悪化により高音を抑え、多少ラフな歌唱に変化していること。
などです。
しかし、そうした状況によってANGRAの底力も十分に発揮されています。例えば、
(1)ラファエルに代わってメインソングライター的役割を果たしたキコの楽曲の出来の良さ。
(2)フェリペ(b)が初めて楽曲提供した事実。
(3)シンプルであるがゆえに表出したグルーヴやヘヴィさ、それに馴染むエドゥのブルース・ディッキンソン的ヴォーカルの魅力(Scream Yuor Heart Outは素晴らしい)
などです。
(1)The Course Of Natureは本作を象徴するようなシンプルでありながら今までのANGRAにはあまりなかったグルーヴを感じさせ、(2)The Voice Commanding Youではとても彼ららしいサウンドで安堵感を与え、静と動を行き来し、キコのギターが素晴らしい(3)Ego Painted Grey、エドゥの曲らしいバラード曲(4)Breaking Ties等聴き所が多く、さらには本作の最大のハイライトといえる(6)Window To Nowhere〜(7)So Near Do Farでは起承転結を持ったANGRAらしく音数の多い(6)から素晴らしいメロディーとブラジルのバンドらしい雰囲気で本作の中でも際立った個性を放つ(7)は今後のライブで聴くのが本当に楽しみな楽曲です。前作が傑作であり、本作に我々が期待する壮大なクワイアや疾走するメロディック・チューンはそれほど多くないもののシンプルな(他の凡百のバンドに比べればそれでもかなり複雑だ)バンドサウンドに徹した本作の曲がライブでどのような魅力を発揮するかも大変楽しみではあります。彼らは今回BLIND GUARDIANとダブル・ヘッドライナーという形ではあるもののシート付の渋谷公会堂での公演も実現しました。確実に大きなバンドに成長しつつある彼らに期待したいと思います。


前作であれだけスケールが大きく、かつ、複雑な楽曲を披露してたのでいったい今度はどうなるのかと思ってたのですが、”構築美”のアルバムを出してくれましたね!
唯一の不安は、これだけの難儀な曲をライブでちゃんと再現できるかってことです(汗
LOUD PARKでは残念ながらホロボロと言わざる得なかった出来でしたので、彼らのリベンジを期待して13日のライブに参戦してきます♪
私は2日の渋谷公会堂に行きます。実は私もANGRAのライブで音のバランスが良かった事はないので今度こそはと期待しています。AX公演もある意味盛り上がるなら最適ですよね。前作完全再現やるかもしれないですし。
ANGRA のこのアルバムは、前作、全々作があまりにも素晴らしかったため、辛口の評価をしている人も結構いるようですね。しかし、冷静に聞いてみるとなかなかの出来だと思います。素晴らしいです。
次作に期待です。
特に前作は飛び抜けた傑作だっただけにファンの期待は想像以上に大きかったと言うことでしょうか。次作はラファエルの作曲にどれだけ自信が戻ってくるか、エドゥのヴォーカルが万全かなどが作品のカギを握るのでしょうね。
そしてやはりバンドとしてもうワンランク上を目指すならライブの問題を解決しなければなりませんね。本人達の演奏が完璧でもあそこまでバランスの悪い音のままだとホールクラス、アリーナクラスのヘッドライナーは厳しいでしょう。(リズム隊の音量を少し下げるだけでだいぶ違うと思うのですが・・・)