2006年11月07日

36CRAZYFISTS [A SNOW CAPPED ROMANCE]

36crazyfists-asnowcapped.jpgスノウ・キャップト・ロマンス
36 クレイジーフィスツ
ロードランナー・ジャパン 2004-03-10

by G-Tools


本作はすでに発売されてから2年近く経つアルバムですが、36CRAZYFISTSはアラスカ出身というロックバンドとしては非常に珍しい場所から出てきたバンドで、私もこのアルバムを発見するまでその存在を知りませんでした。その出音はヘヴィロックでありながら、ヴォーカルはスクリームとメロディー・ヴォーカルを使い分けるスクリーモやメタルコアタイプ。そして印象に残るメロディはアラスカ出身のせいかLAやNYのバンドとはどこか一線を画したもので、激しい音像の中にも埋もれない叙情味を感じさせるそのメロディーはアメリカのバンドというよりはどこかヨーロッパの匂いが漂っています。やはりアラスカも寒いところなので、そういった気候の違いが影響しているのかも知れません。
1曲目の(1)At The End Of Augustはこのアルバム、そしてこのバンドを知るうえでとても良いインパクトを与えてくれます。実際私も当時purevolumeで聴くことが出来たこの曲に大きな衝撃を受けてCDを即買いしました。また(3)Bloodwork(5)Skin And Atmosphere(8)Destroy The Map(9)Installing The Catheter等彼ら独自のメロディセンスがよく出た楽曲が多く、どの曲も独立した魅力を放っているのも大きな特徴でしょう。
そうした骨太で攻撃的なギターサウンドとキャッチーな歌メロが目立ちますが、なんといってもヴォーカルのブロック・リンドウの特殊な声質が耳に残ります。ザラついた質感と艶を併せ持つという意味でLINKIN PARKのチェスターに似たタイプですが、前作ではやや神経質気味な歌唱に聴こえた印象を完全に払拭し、ダイナミックなスクリームとそのテンションを持続したまま伸び伸びと歌い上げるメロディックヴォーカルは36CRAZYFISTSの突出した個性へと昇華しています。
ヘヴィロックともスクリーモともメタルコアとも呼べない、言わばそのいいとこ取りなサウンドがもしかしたら唯一のネックとなるかもしれませんが、肝心なのはバンドのスタイルではなく曲の出来そのもので、ヘヴィなサウンドと良いメロディーに中毒という方なら彼らの魅力を存分に楽しめるでしょう。
間もなく発売になる待望のニューアルバムも試聴した限り本作を踏襲した内容のようなので、新作を聴いて気に入った方は本作もぜひお薦めします。

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posted by replicant at 20:35| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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