2006年08月02日

Amorphis [Eclipse]

B000FIHCQWエクリプス
アモルフィス
ビクターエンタテインメント 2006-06-28

by G-Tools

AMORPHISの通算7枚目のアルバムが発売され各方面で高い評価を得ています。フィンランド出身のデスメタル・バンドとしてスタートし、そこに北欧のバンドならではの郷愁感漂うメロディを導入し、現在世界中のメタルファンに認知されるまでになった北欧メロディック・デスメタルの礎を築いたバンドのひとつとして評価され、前作までの数作ではデスメタルからは距離を置いたゴシックメタル・バンドとしてキャリアを積み本作をリリースするに至りました。
一聴すると際立っているのはここ数作なりを潜めていたヘヴィさと悲哀に満ちたメロディーの中に沸き上がる力強さがアルバム全編に確認でき、個人的には彼等の最高傑作と言われる3rdアルバム[ELEGY]すら凌ぐ曲のクオリティーを誇っていると感じます。本作から加入した新ヴォーカルのトミ・ヨーツセンはAMORPHISが好きだったと言うだけあって前任者の声質を彷彿させ、負けず劣らず存在感を主張する逸材でデス・ヴォーカルではこのアルバムでのメタル度増幅に大きく貢献し、ノーマルヴォイスでは強弱を巧みに操りながらも芯の太い堂々たるパフォーマンスを披露しています。
本作の復活作的な色合いは我々聴き手側が感じる事であって本人たちがどう感じているのかは非常に興味深いところではありますが、ただ単に原点回帰したのではなくバンドのこれまでの変遷を咀嚼した上での飛躍的な成果である点は重層的なアレンジの巧妙さの中に見ることができ、もはやゴシック・メタルとかデスメタルといった言葉では表せない完全なるAMORPHISサウンドに成長したのだと実感しました。
どの曲も本当に素晴らしいのですが、北欧由来のフォーク・ミュージックの影響とトミの咆哮、そして冒頭に書いたような湧き上がる力強さを感じさせるメロディーが展開される(3)Leaves Scarと、歌詞と一体となったようなスローで悲哀を感じさせる前半から一転、攻撃的にその激情を吐き出しながら完璧な構築美とあまりにも素晴らしいメロディーを伴って壮大な叙事詩となって聴き手の心に焼きつく(5)Under A Soil And Black Stoneは聴き込むほどに言葉を失う名曲です。中堅からベテランの域に達しながらもそこで単調なメタルの様式美を繰り返すだけには留まらない音楽に対する熱意や愛情、探究心に溢れる彼らの姿勢はもっともっと評価されていいと思います。ゴシック化以降急速に失速したここ日本での評価も本作の改心の一撃で前以上の盛り上がりを願わずにはいられません。

私見ですが、AMORPHISと同郷のSENTENCEDの早すぎる解散に涙した方はこのAMORPHISの新作に、亡きSENTENCEDの姿を重ね合わせるとともに同じような愛情で接する事が出来るのではないでしょうか。私もその一人ですが、少し感傷的になると同時に心にポッカリ空いた喪失感が何だか温かく満たされたようで繰り返し、繰り返し聴き入ってしまいます。

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posted by replicant at 22:34| Comment(2) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
またまた、お邪魔します。
これ、友人のBLOGでやったんですけど、いいらしいですね!ジャケが凄いと思ってるんですよ!
私はまだ未聴なんですけど、今から、試聴にゆきますね!
あと、BLOGタイトルの下のROCKのために。ていうの・・・なんかいいですね!インパクトあります!

ちなみに、友人とは"変態のつぶやき”ですが。
Posted by evergreen at 2006年08月03日 00:31
こんばんは、evergreenさん。

RAMMSTEINが好きな人ならメロディラインなんかは気に入ってもらえると思うのですがいかがでしょう?

>あと、BLOGタイトルの下のROCKのために。ていうの・・・なんかいいですね!インパクトあります!

 やっぱり何事もインパクトは大事なので(笑)
気に入ってくれたなら嬉しい限りです。

私にとってRockを聴いて良い気分でいることは控え目に言っても、思いのほか人生の荒波を乗り越える上で大きな助けとなってくれています。そんなRockに対しての自分なりの恩返しと思いこのブログをやっているつもりです。
Posted by replicant at 2006年08月03日 21:45
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