2006年06月29日

Towers Of London [Blood Sweat & Towers]

B000FL7B4CBlood Sweat & Towers
Towers Of London
Tvt 2006-06-05

by G-Tools

以前ここで紹介したCRASHDIETとともにグラムなロックを聴かせる期待の新人
Towers Of LondonがEPに続く待望の1stアルバムを完成させました。SEX PISTOLS、HANOI ROCKS、MOTLEY CRUE、GUNS'n ROSES等、自分たちが大好きであるバンド達から吸い上げた栄養でパンクだけでもロックンロールだけでもない彼等なりの激しく尖がったロックをやっており、見た目もCRASHDIET同様80年代中期のLAメタルのように派手でイギリスの現在のロックシーンの中でもかなり異質な存在に感じます。見た目がどんなに軽薄(失礼!)でも、彼らの音楽はイギリスのバンドならではのしっかりとした芯のあるサウンドが頼もしく、ジョニー・ロットン(SEX PISTOLS)とリアム・ギャラガー(OASIS)を足したようなドニー・トゥーレットのヴォーカルは上手くはないがとてもインパクトと存在感に長けておりシンプルでポップな曲がさらにカラフルな色合いを放ち、おそらくワザとやっているであろうパタパタと軽いドラム音や要所で使用するシンガロング・パートと勢いとヴォリューム感のあるギターや(6)Kingでのストリングス・アレンジなどがタイムレスなロックバンドとしての魅力を作り上げており、昔のようにパンクとロックやメタルのリスナーが今のようにクロスオーバーしていなかった時代と比較すればとてつもなく幅広い音楽リスナーに受け入れられる可能性すら秘めていると思われます。
アルバムは1曲目から日本盤ボーナストラックを含めた15曲が強い個性とコマーシャルヒットのポテンシャルを持っており、中でも(2)Air Guitar(11)Fuck It Upの突き上げるエネルギー、ジャンプせずにはいられない(3)Kill The Pop Scene(8)On A Noose、疾走系だけではない懐の深さを見せる(6)Kingや(13)Seen It Allのシークレット・トラックSon Of A Preacherなど本当にいい曲を書いています。
Towers Of Londonはタダのいいバンドではなくスターと言われるまで登りつめて欲しいものです。こんなバンドがキッカケでロックが好きになる人が多ければ素晴らしいことだと思うから・・・

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2006年06月19日

SikTh [Death Of A Dead Day]

B000FFP08CDeath of a Dead Day
Sikth
Bieler Bros. 2006-06-06

by G-Tools

近年はDREAM THEATER、THE MARS VOLTAやOPETH、COHEED & CAMBRIAなどプログレッシブでアートな感性を持ったバンド達の非常にハイクオリティーなアルバムが充実しDREAM THEATER登場以降停滞感のあったプログレッシブ・ロックの世界に新鮮な空気が吹き込まれたとの印象がありました。
SikThはイギリスのバンドの中でもそうしたプログレッシブな要素を持ち将来が期待されるバンドのひとつです。
前所属レーベルとの関係悪化から移籍問題に時間がかかったそうで、1stアルバムから約3年振りのニューアルバム[Death of Dead Day] を発表しました。そのサウンドは一言で表すのは難しく、ギター、ベース、ドラムが絶えず複雑なリズムと風変わりなメロディを奏で、そこにマイキー・グッドマンの常人とは思えない奇声とジャスティン・ヒルのメロディアスなヴォーカルが乗り、予測不可能な高揚感の連続で圧倒的な存在感を放ち、これほど野心に満ちた新人は最近では彼らに勝るバンドは思い当たらない程です。
セルフ・プロデュースで望んだ本作は製作に多く時間をかけたせいかテクニカルな演奏はさらに多くの情報量で満たされ、獰猛さはさらに増し、美しさはより高みへと到達し、1stアルバムで示したSikThの音楽性はこれでひとまず完成形を見たと思える充実度を誇ります。1stアルバムと一番の違いはマイキーとジャスティンのヴォーカルでしょう。二人とも個人として表現力を増したのはもちろんですが、1曲の中での二人の声の共存度、シンクロ度が格段に増し、溶け合った二人の個性は強力なひとつの個性へと昇華しています。
そのせいか(5)In This Lightのようにジャスティンのメロディックな長所を最大限に利用した曲とそうでない曲の繋がりが全く不自然に感じず、アルバム通しての整合性は1stアルバムとは比べものになりません。他では(5)Summer Rain(12)As The Earth Spins Roundのようにミュージシャンシップ満載の曲がライブで完璧に演奏されるのを目の当たりにしたらどんなに素晴らしいだろうという思いから来日公演が楽しみになったりもします。
ただひとつ個人的に残念だったのはマイキーの超低音での語りのようなヴォーカルが(7)Mermaid Slur以外で殆どフューチャーされていない事です。とても魅力的な声だけにもっと活かしても良かったのでは?
衝撃の1stアルバムを経て、次は何をやって驚かせてやろうかと力むのではなく、自らの音楽の成熟こそ進化の証とし努力を積み重ねたこの[Death Of A Dead Day]は彼ら自身にとって今後高いハードルとなるかもしれません。

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2006年06月16日

てらっちょ (我孫子)

てらっちょ.jpg

千葉最強こってりに偽りなし!
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2006年06月13日

LACUNA COIL [Karmacode]

B000EHSVI2Karmacode
Lacuna Coil
Century Media 2006-04-04

by G-Tools

通算4枚目のアルバム[Karmacode]を発表したLACUNA COILはイタリア産の男女ツインヴォーカルのゴシック・メタルハンドで欧米ではとても大きな成功を納めていますが、ここ日本では全くの無風状態が続いています。
しかしEVANESCENCE成功以降の女性ヴォーカルを含んだゴシック・メタルに対する日本市場のオープンな反応とそのEVANESCENCEの[Fallen]以降LACUNA COILが出す初めてのアルバムであることを考えれば注目度も違うであろうし、この[Karmacode]の出来次第で日本での状況を変えられるかもしれません。
まだ日本の地を踏んだことがない彼等ですが欧米ではツアーに次ぐツアーでファンを増やしていきました。約4年振りとなる本作が発表されるまでにも数多くのツアーをこなしており、アルバムは特に北米ツアーで色々なバンドと廻った時に受けたインスピレーションがしっかりと注入されたとの印象を与えるものになっています。
アメリカナイズという言葉はロック・ミュージックの世界ではネガティブに捉えられがちですが、これまでの彼等のどちらかと言うと深く内側に向かっていくようなメロディーとスローなテンポの楽曲と比べて、よりリズム感・グルーヴがハッキリと前面に出ており、以前からあったクリスティーナ(Vo)のアラビア風ヴォーカルやイタリア民族音楽のエッセンス、よりエピックでポジティヴな力に満ち溢れたメロディーが目立ち、アメリカナイズといってもヨーロッパのバンドとしてのアイデンティティをしっかりと曲に注入し“一皮剥けた”印象を与えます。(2)To The Edge(3)Our Truthなどそうした印象が顕著ですが、(6)You Createのクリスティーナの幻想的なヴォーカルから爆発する(7)What I Seeの流れはこのアルバムのテーマを如実に表しています。
以前はサブ・ヴォーカル的なイメージから抜け切れなかったアンドレアのヴォーカルも大きく成長を遂げており、本作での緻密なヴォーカル・アレンジに一役買っています。
成功後のプレッシャーを乗り越えてこういう素晴らしい作品を作り上げたLACUNA COILがこのアルバムで日本でのファンを獲得する事が出来るかどうかは、来日公演を実現出来るかどうかが大きな要因となるでしょう。
来日熱望するバンドのひとつです。

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2006年06月06日

ANTI-FLAG [For Blood And Empire]

B000E6EI2GFor Blood and Empire
Anti-Flag
RCA 2006-03-21

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長いキャリアを経て、遂にメジャー移籍を果たしたANTI-FLAGのアルバム[For Blood And Empire]が晴れて国内盤も発売されました。今までの彼らをそれほど熱心に聴かなかった人も、彼らのポリティカルな主張を敬遠して聴く機会がなかった人も、今回のメジャー移籍によって彼らの音楽に直接触れる機会が増え、ファンになる人も増えるでしょう。
バンドもそれを十分意識したのか、疾走感、切れ味は失わずに随所にポップでシンガロング出来るフックを盛り込み、非常に質の高いパンクロック・アルバムとして仕上がりました。ライブでアンセムとして威力を増しそうな(1)I'd Tell You But...、ほぼ全曲そうかも知れないがファンと歌う事を念頭に置かれたポップな(2)The Press Corpse、間奏のトランペットが新鮮な(5)Hymn For The Dead、アルバム中最も短く、最もテンションが高い(8)State Funeralなどなど。どの曲もパンクのシンプルな様式とハードコアのテンション、耳を引くポップなサビが同居しており、1曲が短く曲数も適切なのでアルバム最後までがあっという間でまた頭から聴きたくなるような中毒性も有しています。
メジャー移籍をしたからって売れ線だとか、バンドのアイデンティティが失われるとかコアなファンの先入観は、このアルバムの充実ぶりを聴けば全く問題なくこれまでのANTI-FLAGであると言えるでしょう。そして誰が聴いたってカッコいいパンクロック・アルバムである事は間違いありません。

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2006年06月02日

GODSMACK [W]

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Godsmack
Republic/Universal 2006-04-25

by G-Tools

前作[Faceless]での成功から約3年の月日が経っておりその間ロックシーンは目まぐるしく変化し、彼等のようなグランジ・オルタナ臭を強く残すバンド達もいつしか随分とシーンから消えていきました。
アンプラグド・アルバムを挟んで発売されるGODSMACKのニューアルバムはそんな彼等への先入観に抗うかのような意志を感じることの出来るターニングポイントになるであろうアルバムとなりました。
正直、これまでのGODSMACKはここ日本では全く人気がありません。それは、80年代の煌びやかなロックを根こそぎシーンから吹き飛ばしてしまった90年代前半のグランジ/オルタナティブに対する強烈な拒否反応という要素が強くある事(もちろん単に音楽的に退屈である場合もあるが)、メロディーよりグルーヴや歌詞のアティテュードを重視したスタイルがメロディーの良さに惹かれる日本人の聴覚に合わない事などが影響しており、こうしたシーンの変化によりアメリカで売れたもの→日本でも売れるというメソッドは崩れ、以降ビッグ・イン・ジャパン(日本でのみ成功し欧米では無名)なる言葉が使われるようになるほどアメリカと日本のロックファンの趣向のズレは顕著になった時代でした。
GODSMACKのサウンドはブラックアルバム以降[Reload]までのMETALLICAとAlice In Chainsを足したような感じですが、特徴はMETALLICAの図太いグルーヴとサリー・エルナ(Vo)のドスの利いたヴォーカルで、かなりマッチョでストロングなへヴィーロックを聴かせていました。しかし本作では(3)The Enemy(6)No Rest For The Wicked(9)Temptationなどの今までの彼らの良さを継承した曲を中心としつつも、(5)Hollow(11)One Rainy Dayのようにアコースティック・アルバムの成果をフィードバックさせたスロウで美しい曲を収録しており(前作[Faceless]にもSerenityというアンプラグドな曲はありましたが)、(5)Hollowなどは女性ヴォーカルがフューチャーされているのでラジオでかかっても彼らの曲とは判らないほどの新鮮さを持った名曲です。
以前からのGODSMACKファンには賛否両論あるかもしれませんが、このアルバムから聴くようになる新しいファンの獲得も見込めるアルバムです。
posted by replicant at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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